臨床心理士とは

臨床心理士とは

「臨床心理士」とは、臨床心理学という学問に基いた知識・技術を習得し、こころの専門家としてカウンセリング、
心理療法などを行う資格の名称を指します。

臨床心理士資格取得までの流れ

元々、日本には心理カウンセラーに関する資格は数多く存在し、2013年11月時点では
日本に心理カウンセラー関係の国家資格は存在しません。

「臨床心理士」は、文部科学省の認可する財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格することで
認定を受け、取得ができる日本では最も高度な心理カウンセラーの資格です。

職域は、教育領域・医療領域・産業領域・司法領域・福祉領域・私設心理相談領域と幅広く、
様々なところで臨床心理士が働いています。最も多く臨床心理士の活躍が見られるのは、
全国の公立小中学校に1996年より派遣されているスクールカウンセラーや、
心療内科や精神科をはじめとしたクリニック・病院などの心理士といえるでしょう。
その他詳しくは、臨床心理士の活躍の場についてを御覧ください。

臨床心理士の業務

臨床心理士の業務としては大きく分けて4つがあります。

1つ目は、心理テストなどを用いた心理アセスメントと呼ばれるクライエントの理解。
2つ目は、心理面接におけるカウンセリングや心理療法の実施。
3つ目は、被災地支援・被害者支援・スクールカウンセリングなどの地域援助。
4つ目は、臨床心理学の素養を深め研鑽するためのトレーニングや研究。

これら4つの業務を十分に満たし続けていられているかについて、臨床心理士の倫理綱領を守り、
5年に1度の資格の更新が求められています。
2013年4月1日現在で、26,329名が臨床心理士として認定されてきました。